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我が宗ながら残念。日蓮宗のチベット声明 [チベット問題]

 以前、仏教各宗がチベットへの声明を発信しておりますが、その内容に力がなく、解決への具体的なビジョンが伝わらない旨を日記に記入しましたが、本日『日蓮宗新聞』が郵送されてきました。その一面にはトップでチベット騒乱平和的解決へ「声明」と見出があり、

三月十四日以来、中国チベット自治区等で起こっている大規模な騒乱事件は、発生以来二週間を経過致しましたが、未だに解決の糸口を見いだせない状況が続いております。
チベット仏教寺院が封鎖されたり、死者が多数出ている等との報道もあり、誠に憂慮に堪えません。このままですと、一層深刻な事態を招く虞れもあるのではないかと、案じております。
日蓮宗は宗祖日蓮大聖人の「立正安国」の精神を基とし、仏国土の顕現・世界の安穏の実現を目指し、お釈迦様の出世の本懐である法華経の教えを伝え、お題目の信唱受持を弘めて来ております。
いのちの尊さを重んじ、お互いがお互いに対して敬いの心を持って、平和的な話し合いを通じて、今般の事態が早急に解決されることを切望するものであります。平成二十年三月二十八日  日蓮宗宗務総長 小松浄慎

 以上の声明が記載されております。そして「日蓮宗宗務院ではこの声明文を、毎月発刊している「宗報」やホームページに掲載。また、仏教関係の報道八社に発信した」とあります。

 我が宗門ながら誠に残念です。「宗報」とは毎月日蓮宗寺院のみに発送される「官報」のようなもので、読者は日蓮宗僧侶とその寺族のみです。声明文を仏教関係報道に発信???日蓮宗新聞でさえ宗門人の一部が購読するのみ、仏教関係報道各社なども、いわば『農業新聞』や『電波新聞』などの専門新聞にすぎません。
 一般寺院は主要マスコミを相手にしたり、アクションを起こしたくても限界があります。宗門という公的な大組織だからこそ主要マスコミと対等に勝負でき、そのアクションが世論を動かすだけの力があるのではないでしょうか。これでは世論に「体裁だけだ」と揶揄されても仕方ありません。内容も先述通りです。

 その点日蓮聖人門下の日本山妙法寺の声明はよかった。

中国政府のチベット武力行使の即時中止を求める緊急要請書

南無妙法蓮華経
中国政府は、チベットの僧侶・市民への武力行使をただちに中止してください。中国政府は武力の行使を自制し、流血の拡大を避けるべきです。そして、何よりもダライ・ラマ14世との対話の道を閉ざしてはなりません。ダライ・ラマ14世との対話の進展は、中国の名誉回復と北京五輪の成功に必ず役に立つはずです。日本政府も、チベット情勢への懸念を表明し、武力によらない対話による解決を呼びかけるべきです。私達は同じ仏教徒として、チベットの人々の安心立命を祈ります。チベットの人々の苦しみは、私たちの苦しみです。チベットに平和を!チベットに自由を!チベットに、平和と自由と高度な自治がもたらせられますように、心から祈ります。合掌 中華人民共和国国家主席・胡錦涛様 2008年3月19日 仏教僧伽 日本山妙法寺

 日本山妙法寺は日蓮宗と教義の相違はなく、ガンジーなどと親交のあった日本山開山の日達猊下も日蓮宗僧侶でした。その後、独立し世界各地に仏舎利塔を建立し、平和運動を展開しています。あらゆる戦争や憲法九条改憲反対の立場ゆえ特定政治勢力と活動を共にすることも多いのも事実ですが、この声明を公式に発表、中国政府に送付したことにより、信仰の純粋性がうかがえ、ダライラマが常に訴えておられる「非暴力不服従」思想をつらぬいたものでしょう。
 的を得た活動を展開する力こそ日蓮聖人提唱の「立正安国」に帰結するのではないでしょうか。
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日本を取り戻す

私は日蓮宗の一檀家です、家のお寺のご住職様がシナの悪行を黙認していて悲しい気持ちです。日蓮宗のお坊様には、真実を見る目が無い方ばかりなのかと、悲しい気持ちでおりましたが救われました。日本国中で、シナに対して声を上げられる様に、一刻も早くシナの迫害を無くせます様に、出来る事があれば参加したいと思ってます。
by 日本を取り戻す (2014-08-10 18:06) 

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