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映画「スターウォーズ」で仏教を学ぶ

合掌
 14日未明に京滋自坊に帰りました。深夜0時を過ぎるとETC高速料金が割引きになりますので、遅い到着となりましたが順調に進みました。 
 さて、皆様は映画「スターウォーズ」を観たことがありますか?

ストーリー
~遠い昔、遥か彼方の銀河系において、銀河共和国という巨大な共同国家体が存在した。しかし、時が経つにつれ政治の腐敗が生じ、統治秩序は崩壊、共和国も存亡の危機を迎えた。こうした状況の中、古より銀河共和国を陰で支えてきたジェダイと呼ばれる賢者の集団が、共和国の秩序を回復させるために奮闘する。だが、彼らの前に、数千年も前に滅びたといわれる恐怖の信奉者シスが現れる。彼らの理想は恐怖で人々を支配する国家の樹立とジェダイの排除。そんな中、ある辺境の惑星で一人の少年がジェダイとして導かれ、銀河共和国・ジェダイ・シスの運命に関わっていく事となる。この少年と後のその子供達、ジェダイとシスの攻防、そして、銀河共和国から銀河帝国へ、そして、再び銀河共和国へと復活を遂げる変遷を描いた壮大な物語である~
                       出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 拙僧はこの映画が好きでよく観るのですが、この映画は西洋の映画ながら東洋思想がふんだんに盛り込まれています。監督が黒澤映画のファンだったこともあってか時代劇の影響を受け、鎧甲のような装甲服やライトサーベルと呼ばれる剣同士で戦うのです。
 また、ジェダイと呼ばれる賢者は人の善なる心(光)を増幅させ、悪しき心や邪念欲求を抑制することによって、フォースと呼ばれるエネルギー(神通力のようなもので、思念制御や大いなるパワーを発揮する)を働かせ、尊敬を集め共和国の平和を維持してきたのです。一方シスは、ジェダイの逆で、暗黒の心こそフォースの力を増大させるとして、恐怖や暴力で支配しようとします。 
 通常、西洋思想には善が悪に勝つ、光が闇に勝つなどのありがちな価値観が存在しますが、この映画は少し違います。西洋的な部分こそありますが、「善は悪、悪は善・光は闇、闇は光」といった地獄の中に仏を観じるるような東洋思想があるのです。 
 仏教に縁の薄い、もしくは仏教の哲学的な教理を敬遠している人などは、この映画を観て感じていただくと、少しは仏教のことが親しみやすくなるかもしれないと以前から考えていたのですが、昨年、書店に行くと

『スターウォーズで「仏教入門」ですか』マシュー・ボーリントン著 ハーディング祥子訳 春秋社
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4393135350/ref=sr_11_1/250-1500475-9379428?ie=UTF8
 
 という本が出版されていました。早速購入して内容を吟味。
外国の方の仏教観ということもあって、禅の思想を中心に論ぜられていますが、この映画が好きな人には非常に分かりやすく、ジェダイ教科書?の様でもありました。ふざけているわけでもなく、まさに仏教に親しむ入口にはなると思います。                     本要寺 日梵 九拝
 
 


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