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最近多い「合掌のかたち」

 最近お寺に参拝に来られた方や、テレビのワンシーンなどで合掌している人の姿を見てよく思うことがあります。
 さあ皆さん。お寺にお参りに来たり、お願い事をしているつもりで、その場で合掌してみてください!合掌の手の位置はいかがでしたか?
 
「合掌とは左右の掌を合わせて礼拝することで、合爪とも書く。インド、ベトナム、タイを始め南方の仏教国では、僧俗を問わず日常の礼法として行われており、インドでは右手を神聖な手、左手は不浄な手として使い分けられているが、この両手を合せることは聖なるものと合一するという心を表すものである。~中略~日蓮宗で用いている型は十二合掌の内、「堅実心合掌」にあたるもので、十指爪掌をぴったり合わせて、中指の先を咽喉の高さにして、両拇指の第一関節を軽く鳩尾の辺につけた形をとるものである」『日蓮宗事典』

 昔は「心は胸の中にある」と教えられましたが、現在は頭の中に心が在ると考えるからでしょうか。合掌を顔前頭上で作法される方があまりにも多いのです。特に子供の合掌を見ると、99%は顔前頭上合掌です。正しい所作には意味があります。仏像などで合掌されている姿は胸の御前に手を合わせていますね。顔前頭上合掌ではありません。
 皆様、正しい合掌を身につけましょう。子供達にも教えてあげましょう。そして、心は頭(知識)ではなく胸の中(智慧)大切なハートにあると伝えましょう。 本要寺 日梵


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みかん

 びっくりしました。そうです。科学や理論にとらわれた
現代人は心まで頭にきているのです。頭にくるとは
文字通り。きれやすい若者やすぐに煮詰まり精神を病む
状態です。
 心を体に戻し、理屈にとらわれず、
楽しく、満たされて、豊かに過ごせば
現代病は癒されるそうです。
 私も頭でいのっていました。
今日からは心をハートに戻して祈ります。
by みかん (2007-07-21 21:34) 

日梵

みかん様

 先日は遠路お疲れさまでした。弔事ではございましたが、先月に引き続き楽しい一時を過ごすことができました。ありがとうございます。

 病を治す自然治癒力は、一定の状況下においてでは、すこぶる力を発揮するそうです。仏教医学では、その一定の状況下に持っていく方法が懺悔罪滅の内省や、慈悲を観じる瞑想にあるようで、みかん様の仰るように現代病なども癒されるのでしょうね。
 今後ともよろしくお願いします。合掌
 
by 日梵 (2007-07-23 22:30) 

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