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住職雑記~お盆の時期になると・・・・・~

合掌
 ブログの更新が滞っていることを反省しつつ、アップしなければならない画像や話が貯まっていくことに危機感を覚えつつも、お陰様で息災多忙にて生活しております。
 お寺で、お盆といえば一大行事なのですが、その中で、僧侶が皆様の仏壇にお参りに伺う『棚経』を迎えると、「ああ。一年間無事に過ごしてまた伺うことができたなあ」などと想い、月日の流れの速さを痛感するのです。

檀徒の皆様には以下の文章を送付しております。

【例年の通り、本年も皆様のご家庭のお仏壇に御経を捧げ、謹んでご供養申し上げます。なお、期間中百件単位で皆様のお宅にお参りする予定となっております。近年の核家族化に伴い、休日しか自宅に居られない方も多く、皆様のお仏壇に等しく御経を捧げようと考えますと、どうしても、毎年同じ日時にお伺いする事が困難な状況でございます。また、檀信徒の郊外地方への分散化・新盆の多少なども影響いたします。これによって、全部の家を8月10~15日の期間にお参りするのも困難です。7月・8月はお盆月間ですので、お参りがこの期間内なら、精霊のお迎えの有無に関係なくご先祖様や皆様の供養功徳に繋がってまいります。皆様には格別のご理解を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。
 下記日時のご都合の悪い方は、ご相談には応じますが、意に添えないことがございます。その場合は、秋彼岸期間のお参りになります。】

 ここで本題に。檀徒の少なかった以前は「何月何日の何時に伺います」と簡単に連絡をしていたのですが、お陰様で檀徒が増加するとそういうわけにも参りません。上記のような理由によって希望の日時に伺えないのが現状です。また初盆法要の多い年などは、どうしても時間がかかるので、思うように回れません。
 毎年、皆様に案内を送付した後は、必ず棚経時間変更の電話が多くあります。これは、他のお寺様でも経験のあることと思います。本当に都合の悪い方もあるのですが、そのような方は

「それ以外の日で、住職の都合の良い日に変更してください」とおっしゃいます。

しかし、多くの電話の依頼主は

「都合が悪いので10日以降に変更してほしい」というものです。

 本当に10日以前に都合の悪い場合もあります。しかし、数をこなせば、たいがい相手の心意が見えてまいります。

こちらが「10日以前はまったく誰も居られないのですか?」と尋ねると

あわてながら「そうなんです」と答えられ、結果むりやり変更して、他のお宅に遅刻しながら回ります。

元々伺う予定の日に、そのお宅の前を通ると、普通に家で洗濯物を干しているということはよくあります。

 お盆に近い期間にお参りに来てほしいという気持ちは良く分かります。お花やお供えのこともあるでしょう。(宝塚にある寺の某住職は、花や供物にお参りしにいく訳じゃない。花や供物は住職に見せるために飾るのか?私は皆様のご先祖様引き連れて御本尊様を礼拝に伺うだけですと仰ったそうだが)
 しかし、皆様には個人の主観主張ではなく、全体の流れをよく考えていただきたいのです。

・お盆期間を外れてでもお参りしてもらうのに功徳があるのか。
・嘘をついてお盆期間にお参りしてもらうのに功徳があるのか。

 厳しいかもしれませんが、後者には全く功徳はありませんし、むしろ罪障を造るだけです。

 先述の通り、百件単位の件数を平等に参ろうと考えますと、皆様のご理解無しでは成しえません。分刻みで予定を組んでおりますので、無理な変更は他のお宅に迷惑をかけることにもなります。
 皆様には格別のご理解を賜りますよう、再度お願い申し上げます。                  本要寺 日梵


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