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日蓮聖人御遊学の霊場 比叡山定光院 [霊跡由緒寺院]

今回の兼務寺院法華寺のシタールコンサートには多くの皆様にご来山いただきましたが、東京から拙僧の知人にもお手伝いいただきました。この度正式に日蓮宗僧侶として得度、立正大学に編入学して行学に励む善成(ぜんじょう)法師です。今回のコンサートの手伝いも快く受けてくれました。心の底から仏教を楽しみながら行じている姿を見ていると、拙僧の学生時代を思い起こさせ、何とも懐かしく、微力ながら応援しております!!
 翌日は善成法師のかねてよりの希望で、比叡山見学と、横川定光院参拝をさせていただきました。定光院は、日蓮聖人が学生期のご修行期間にさらなる研鑽を深めるために、安房清澄寺から遊学された霊場であり、その地での真剣なご修行が、釈尊への帰命と絶対的な法華経信仰を目覚めさせたわけですから、全日蓮宗徒が等しく敬うべく霊場です。その中でも、修行期間中の所化学生は、定光院の日蓮聖人に面奉することで、決意新たに、純粋で清らかな魂を養うことができるでしょう。
 また、延暦寺では大講堂に安置されている日蓮聖人像にご挨拶申し上げ、その後、根本中堂では、偶然「天台宗伝承法流四流派慶讃1200年合同法要」なる法要を天台宗宗務総長、比叡山副執行ご臨席のもと厳修しており、天狗のような修験道行衣はじめ種々の袈裟衣をまとった僧侶約70名が出仕していました。他宗の法要は普段なかなか拝見できないので、大変貴重な経験をさせていただきました。法華経読誦を主眼としていたようですが、残念なことに、法華経は観世音菩薩普門品偈のみの読誦で、あとは天台真言の陀羅尼や般若心経読誦でした。僧侶の皆様は、観音経は経本を拝読しており、その他陀羅尼や般若心経はスラスラ暗誦されていました。
 日蓮聖人は比叡山在山中に、「法華経修行の根本道場である比叡山は、もはや真言や念仏に支配され、本義を忘れ去り、濁れる山と化している」と感ぜられましたが、その一端をかいま見たような心地がいたしました。改めて正統な法華経の修行宗団である我々の存在意義を再認識いたしました。

延暦寺内にある日蓮聖人の説明。他宗の宗祖の説明板が山内にあることは、天台宗の懐の深さでしょう
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根本中堂外観
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定光院までの山道にありました。結構険しい道です
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定光院本堂外観
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定光院に立つ日蓮聖人銅像です。安房清澄寺旭の森に立つ日蓮聖人像と兄弟銅像になります。定光院は説法像、清澄は合掌像です
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