小松原山鏡忍寺新年ご挨拶 [霊跡由緒寺院]
本日は本要寺寺庭の実家、千葉県鴨川市にある霊跡本山鏡忍寺へ新年のご挨拶に伺いました。現在祖師堂は、小松原法難会第750遠忌記念事業として新築中ですが、来年春の落慶円成に向けて着々と工事が進行中であります。天候にも恵まれて、謹んで法味を言上申し上げました。久しぶりに祖母や兄姉とも話ができ、貫首猊下はじめ、皆様には大変お世話になり厚く御礼申し上げます。
【日蓮聖人は法華経最勝のお立場から、正法である法華経を弘め、三徳具備の教主釈尊を尊崇し、いかなる迫害に遭おうとも死身弘法・不惜身命のご化導をなされました。聖人自ら「大難四ヵ度小難数知れず」と仰っていますが、その中で最も壮絶で、聖人のお心の中に深く刻まれた法難が「小松原法難」です。
かねてより日蓮聖人に敵意を抱いていた、聖人の故郷安房の地頭東條景信公は、聖人を殺害せんと一族郎党とともに襲撃し、弟子の鏡忍房と工藤吉隆公が殺害され、聖人自身も眉間に傷を被られたのです。聖人は工藤吉隆公の忘れ形見をあずかり、身延山で僧侶として教化育成したのち、「鏡忍房と実父吉隆公の菩提を弔うために、法難その地に一寺を建立せよ」と命ぜられたのです。聖人のお気持ちを察するに、衆生を救わんがためという大船のようなお気持ちの死身弘法ではありますが、聖人自らの身代わりの如く、二人の尊い生命を奪われた事実、とてもお辛かったであろうと推察申し上げるのです。しかも、その実子を僧侶として育成し、聖人自らの命で鏡忍寺を建立されたのですから、この霊跡はまさに聖人の魂魄宿る地なのです。この地は七百年以上経った今も往時を偲ぶにふさわしい、おそらく聖人御在世と変わらないであろう情景を呈しております。】
鏡忍寺総門・山門
鏡忍寺の縁起板
「降神の槇」 法難の際に日蓮聖人を守護するために鬼子母神が降臨した神木。その根元付近がまさに法難の地
高樹齢の神木付近でエネルギーを頂戴しました
建築中の祖師堂は現在土台施工中です。奥に見えるのが本堂客殿
法華一部講のご案内。以前、本要寺檀徒の皆様にも多数賛同いただきました
本堂客殿
歴代上人御廟
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