本要寺新年初講を厳修しました。 [法要行事]
天候にも恵まれ、檀信徒参集の中、まず本堂御宝前にて報恩感謝の誠を捧げるべく新年の法要を厳修し、引き続き別勧請の諸天善神に陀羅尼や御祈祷経等の法味をささげ、平成19年中さらには未来際までの寺檀和融令法久住を御祈念申し上げました。
また参拝者にはお屠蘇を飲んでいただき、皆で無病息災をお祈り申し上げました。
屠蘇(とそ)とは、一年間の邪気を払い長寿を願って正月に呑む薬酒である。昔から、「一人これを呑めば一家病無く、一家これを呑めば一里病無し」と言われ、正月の祝いの膳には欠かせないものとなっている。「屠蘇」とは、「蘇」という悪鬼を屠(ほふ)るという意味である。基本的には関西以西の西日本に限られた風習であり、他の地方では、単に正月に飲む祝い酒(もちろん屠蘇散は入っていないただの日本酒)のことを「御屠蘇」と称している場合もかなり多い。
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その後、庫裡客殿において檀信徒総会を開催。本要寺の発展を祈る皆様から多くのご意見を頂戴し、その後は懇親会にて皆様と新年をお祝いしました。
本年は、寺院の存在が皆様の生命の活力となり、寺院が生活に根付いた存在になりうるよう精進して参りたく存じます。本年もよろしくお願い申し上げます。
本要寺住職 日梵 拝
「おじいちゃんに教えてもらいながら一生懸命手を合わせていました」
「何時もお世話になっている総代さんです」
「懇親会の様子です。楽しい雰囲気が充満していました」
「上の写真のおじいちゃんと孫が連れてきた柴犬の『さすけ君』(8ヶ月オス)です。本要寺の愛犬『とら』よりも可愛いかも・・・」
屠蘇には
オケラの根(白じゅつ)・・・消化不良、下痢、風邪に有効
八坂神社では大晦日と元日に「オケラ詣」があり、オケラの根を 焚いて持ち帰り、その火で雑煮をつくり1年の無病息災を祈願。
サンショウの実・・・腹痛、消化不良に有効
キキョウの根・・・去痰、排膿作用あり
ニッケイの樹皮・・・健胃整腸作用あり
ミカンの皮(陳皮)、ボウフウ(防風)を入れた屠蘇散で祝うことになっていますが、だんだんとそのような慣わしが減っているのは残念です。
「オケラ詣」「おくどさん」「お屠蘇で祝う」などの慣わしを残して行きたいものです。
by 鐘の音 (2007-01-09 14:48)
鐘の音様
寺院の力にて、少しでも良き文化風習を残せるよう努めたく思っております。それにしても鐘の音様の知識の豊富さに驚かされます。今後ともご指導宜しくお願い申し上げます。 本要寺住職 日梵九拝
by 日梵 (2007-01-17 23:30)