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日蓮宗総本山 身延山久遠寺 参拝 [霊跡由緒寺院]

合掌
 今日は身延山に参拝しました。数日前に参拝した池上本門寺と同様、祈願御礼と供養に伺ったのです。休日と土曜日に挟まれた金曜日ということもあり、道路は大渋滞。東京を出るのに2時間近くかかってしまい、普段なら3時間くらいで行けるところを4時間以上かかってしまいました。
 非常につかれた状態で山内に入ったのですが、霊気溢れる身延山ですので自然に力が湧きました。日蓮聖人も「身延の山は吹く風も、ゆるぐ木草も、流れる水の音までも妙法蓮華経とこだましている」と仰っておりますが、

澄みわたった青空
爽やかな緑
あざやかな紅葉
ひんやりした霊風・霊水
遠くから響いてくる団扇太鼓の音色
雪を頂いた富士山

本当に素晴らしい霊山であることあらためて実感しました。

日蓮聖人御遺文『身延山御書』より
「身延山の住居は、まことに千早振る神がめぐみを垂れて天下りました所であるかのようです。風情を解する心もない身分賤しい男女までも心ひかれる景勝の地です。四季おりおりの景色、とりわけ物の哀れを感ずる秋の夕暮れなどは草庵に露が深く降りますが、軒にかかる蜘蛛の糸にむすぶその露は、あたかも玉を連ねたように見事です。周囲の山々の紅葉もいつしかその色を深め、とぎれとぎれに伝える懸越の水にその影を映す風情は、あの有名な紅葉の名所である龍田川の上流もこのようであろうかと思われます。
草庵のうしろには高く険しい山々がそびえ、木々の梢には一乗の果実を結び、下の枝には乙の鳴く声がやかましいほどです。草庵の前には谷川の水が勢いよく流れ、実相真如の月はその影を浮かべ、深い無明の闇は晴れて法性の空には少しの雲もありません。このようなまことに静かな場所でありますので、草庵では昼は一日中、法華経の法義を論談し、夜は夜どおし法華経要文の読誦にあけくれています。あたかも、釈尊の住まわれたインドの霊鷲山(りようじゆせん)をこの身延山に移したように思われます。霧が深くたちこめ、嵐の激しいときも山に入っては薪をとり、また露の降りた深い草を踏み分け深谷に下りては芹をつみ、また山から流れ出す流れの早い瀬に菜を洗っては袂を濡らし、その乾くのを待ちわびる思いは、むかし歌人の柿本人麻呂が詠んだ「和歌の浦に藻汐汲みつつ世を渡る海人」もこのようであったろうかと思うばかりです」

日蓮聖人が観じられた環境を、現代において拙僧も観じ、このうえない法悦です。

身延山久遠寺山門

大本堂へ続く菩提梯

宿坊の紅葉

身延川霊山橋より

御廟所遠景

御草庵跡

御廟所の紅葉

身延山最高の浄域「祖廟」

御廟所の紅葉

日蓮宗僧侶は必ず入行する道場

身延山久遠寺HP http://www.kuonji.jp/main001.htm
                                            本要寺住職 日梵 九拝


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鐘の音

身延山の風景画像、ありがたく拝観しました。
いずれお礼参りにいかねばならないと思っていましたが、なかなか行けず今日に至りました。実は小生35歳のとき岡山大学で胃がんの手術をしましたときに、開業医をしていた義父が信心深く、身延山にお参りしてお札を頂戴してきてくれました。お蔭で70歳の現在も生きながらえています。ありがたいことです。霊験あらたかな画像に接し改めて感動しました。
by 鐘の音 (2006-11-25 10:59) 

日梵

鐘の音様
 法悦をお伝えできて嬉しく存じます。昨日の本当の予定は、本堂や祖師堂のある東谷、ロープウェーで身延山頂に上がり、聖人が故郷房州を日々拝したという思親閣など諸堂を参拝して、帰路に、以前ブログに記載した木喰上人の生誕地にある資料館に立ち寄る予定でした。しかし、交通渋滞により大幅に予定が遅れてしまいましたので、全行程は叶いませんでした。東谷の写真をご披露できず申し訳ございません。
 拙僧の父が生前に闘病していた時、御廟にて御祈念して、エネルギーを戴いたと感じました。友人や壇信徒の方などが病魔に冒されているときも、同じくエネルギーを戴きました。鐘の音様もきっとお力を戴いたのでしょう。
今度、ぜひ日蓮聖人に会いに御参拝ください。   本要寺住職 日梵三唱
by 日梵 (2006-11-25 12:17) 

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